兼業投資家におすすめの投資手法は？
私の記事はどちらかというとセミプロや専業投資家向けが多いので、短期の手法はザラ場を見ている前提でないと難しいものも多い。
兼業投資家だとしたらどういう方法をとるかまとめてみた。
ー本業の仕事、収入アップをおろそかにしないこと
投資の主な目的は資産を増やすことである。
その原資となる資金は、特に少ない時ほど収入のインパクトが大きい。
仕事に集中できなくなるような方法はなるべく避けるようにし、収入を増やす努力をすること。
ー投資家を本気でやりたいなら土日仕事で平日休める業種にする
ザラ場を見なくても投資はできるが、株価の実際の動きを見るほうが学習が早いことは多い。
特にチャートや板や歩み値など短期の動きは、実際リアルタイムで経験する方がいいのは間違いない。
平日にまとまった時間がとれるというのは大きなメリットであり、本気でやるなら仕事選びの段階から相場の時間を意識して組み入れよう。
大学生ならまとまった時間がとれる最後の時期かもしれないので、期間を決めて集中的に相場に取り組むべきだ。
ーザラ場を見なくてもできる手法
１，長期投資
保有期間が長い投資なら、日々の値動きは気にしなくていい。
２，保有期間１週間以上のスイングトレード
短期でも１日、２日の値動きを狙う場合はボラティリティも大きく、ストップ安張り付きなど売り逃しが致命的になることもある。
目安として１週間以上のスパンで考えられるものにする。
３，一瞬の売り逃しが痛くないバリュー投資や低位株投資
４，売買タイミングよりファンダメンタルズを重視した手法
短期売買は売買タイミングがより重要で、時間が長くなるほど短期のタイミングに依存しなくて良くなる。
バリュー投資なら割安が時間とともに修正されるのを待てばいいので、安いところを何回かに分けて買い、あとは上がるのを待てばいい。
低位株投資も大きく上がる材料や、低位株祭り待ちと考えればいいだろう。
売り逃しがあっても、その分思わぬ大きな利益を逃すこともあるので、小さな利益の取り逃しの影響は小さい。
５，小ロットで大きな値幅を狙う手法、適度に分散
新興やＩＰＯなど、値動きの大きいものをやりたいのなら、小ロットで大きい値幅をとる方向にする。
これなら急落に巻き込まれても気にするほどではないし、数倍になればローリスクで大きな利益も得られる。
倒産しても－９９％、倍なら＋１００％５倍なら＋４００％。
数字上も合理的である。
目安として５０％以上、短期でも２０％以上を目標としたい。
６，インデックスや米国株、優待株、高配当株など長期保有、積み立てに寄せる
株価を見なくてもいい方法ならインデックスや手堅い優良株、自分が利用する優待バリュー株に分散しておく。
これも保守的だが、仕事への影響はないだろう。
７，休みの日や出勤前にデイトレ
平日休みをとれたり、朝９時台にデイトレできる勤務時間なら十分可能だ。
デイトレなんてほとんどが朝９時半までの３０分と、１４時以降の持ち越しを含めた利益の比率が高い。
朝勝てなければデイトレで勝つのはほぼ無理だから、朝だけでも時間を確保しよう。
８，仕事中にスマホとタブレットを駆使してデイトレ
あまり推奨はしないが、仕事中に空き時間ができるような職種なら、その前提で２台以上のスマホ、タブレットで売買する。
私の世代はガラケーだったので、トレーディングルーム以外でデイトレなんて考えられなかったが、今ではＰＴＳくらいはスマホでも余裕で売買できている。
できれば注文用と監視用の端末を分けた方がやりやすいので、２台持ちでデイトレチャレンジもいいのではないだろうか。
ザラ場を見る必要性が高いのは、主にデイトレやスキャルピングなど短期の値動きを小さくとる手法や、スイングの場合は値動きが激しく、素早く逃げる必要がある銘柄である。
長期であれば日々の値動きは見なくてもいいので、短くても１週間以上保有する手法なら問題ないだろう。
こういった方針で自分にあった方法を探せばいい。